マインドマップ Day 10
みなさん、こんにちは。キネマ翻訳倶楽部SCHOOL広報担当で字幕翻訳家の山名です!

さて今回は、「辞書の上手な使い方②~熟語の調べ方~」をテーマに記事を書いていきたいと思います。

前回のブログでは、単語の調べ方にフォーカスした内容でしたが、今回は熟語の調べ方にフォーカスした内容になります。

熟語の調べ方について、2つの点をお伝えしておきたいと思います。まず1つ目は、(前回のブログでも書きましたが)知っている単語ほど辞書を引く。そして2つ目は、熟語の厄介な点、です。

まず一点目の知っている単語ほど辞書を引く、ですが、以下に3つの例をあげて解説していきたいと思います。

例①:ring a bell  みなさんはおそらくringやbellそれぞれの意味をすでにご存じだと思うのですが、この2つの単語の意味をくっつけるとどうなるでしょう。「鐘を鳴らす」??では、”That name rings a bell”と言われたら「その名前は鐘を鳴らす」という意味でしょうか?正しい意味は、「その名前は聞き覚えがある」です。

例②:make a change こちらも簡単な単語ばかりですね。それぞれの言葉の意味をくっつけるとどうでしょうか。「変化を作る」??では、”Having a lunch in the garden will make a change”は「庭でランチを食べるのは変化を作る」という意味でしょうか。正しい意味は、「庭でランチを食べるのは普段と違っておもしろい」。これでも若干不自然な日本語なので、もう少しこなれた感じにするのではれば、「庭でランチをするのは新鮮だ」となります。

例③:have words これはどういう意味でしょうか?「言葉を持つ」でしょうか?”John and David had words last night”は「ジョンとデビッドはゆうべ言葉を持った」??正しい意味は、「ジョンとデビッドはゆうべ口喧嘩をした」という風になります。

上記3つの例を見ていただいて分かるとおり、それぞれの熟語はすでに知っている単語で成り立っていますよね。でも、これが熟語としてひとまとまりになると、全然違う意味になります。だから、知っている単語であっても、辞書を引くのがとても大切なのです!

ここで、熟語を調べるのに役立つサイトをご紹介したいと思います。どちらも無料で使えるサイトです。

英辞郎 on the web

Weblio英和辞典:和英辞典

これらのサイトで調べる以外にも、熟語を調べる方法があります。それは、熟語を引用符で括って検索する方法です。引用符で括ると、それをひとまとまりで調べられるので便利です。例えば”ring a bell”と括って検索をかけると、これに関連したサイトが出てきます。先ほどの英辞郎 on the webやWeblio英和辞典:和英辞典のring a bellについて書かれているページも出てきます。

さて次に、熟語に関する2つの点の2つ目、熟語の厄介な点、について述べたいと思います。

熟語の厄介な点とは、「知っている単語から意味を推測すると誤訳する恐れがある」ということです。先ほども少し触れましたが、熟語は知っている単語で成り立っていることが多いので、それぞれの言葉の意味を組み合わせて熟語の意味を推測してしまうと、全然違う意味になってしまったりします。なので、1つ目にもつながることですが、知っている単語ほど意味を調べたほうが誤訳を防げる、ということになりますね。

こちらのYouTube動画でさらに詳しい内容をお話ししています。ぜひご覧ください!

https://www.youtube.com/watch?v=MGWpj9Y1bYE